ビリアとは、数種類のチリ(辛子)やハーブや野菜の入ったコンソメ(consommé)と呼ばれる赤色のスープで数時間 肉が柔らかくなるまで煮込んだ料理です。 元々は、メキシコハリスコ州でヤギの肉を使って提供されていましたが、ロスアンゼルスでは牛やチキン等、他の肉で料理されるようになりました。

牛肉を使ったビリアタコスがメインになりますが、お肉をドロドロになるまで煮込むので、バラ肉や和牛はビリアには適さず、通常は脂身の少なめなブリスケットと呼ばれる部位が使われております。 

ビリアを作る時のスープ(コンソメ)ですが、そのコンソメに欠かせないのがチリ(辛子)です。 当店ではビリアに必須な2種類のチリ GuajilloAncho を年に2回アメリカに行って買い付けております。 日本ではそのチリ(辛子)を入手する事はなかなか難しいので、本物のビリアとコンソメを提供出来るお店は少ないとか思いますが、本場仕込みのレシピと本場で使用されている原料を使用した本物のビリアを提供しております。 また当店では鶏の胸肉を使ったビリアチキンと豚腿肉を使ったビリアポークの2種類のビリアミートが楽しめます。 

ビリアタコスはレッドタコスとも呼ばれ、赤みがかった色をしています。 それは、ビリアを作る時に使うコンソメやコンソメに浮かんだ油(チリオイル)に使われているGuajilloAnchoの2種類のチリの赤色で、それをトルティアに漬けて焼き上げるので赤身掛かった色になります。 

アメリカではビリアタコスを食べるときは煮込んでできたスープ(コンソメ)にオニオンとシラントロ(パクチー)を入れ、それにディップして食べます。 通常コンソメ(consommé)は別料金になっています。 注文時はビリアスープではなく、consomméと言って注文して下さいね。

日本ではまだまだビリアが普及して無いので、弊店ではコンソメは取り扱っておりませんが、ビリアが普及して来ましたら、本場のコンソメを提供いたします!

メキシコのタコスはチーズは入れないのですが、チーズ入りのビリアはチーズの意味であるQuesaケサの字を入れたケサビリアと言う名で提供されています。 昨年からJack In the Boxと言う大手バーガー店からミニビリアタコスが販売され、またスーパーマーケットではビリアを作るためのシーズニングが販売されるようになりました。 アメリカではビリアはかなり浸透しだしてます。

アメリカのメキシカンファーストフード店にDel TacoやTaco Bellがありますが、そこのタコスにはチーズがかかって居るのはアメリカ的にアレンジされたタコスだからです。 LA Tacosの提供するメキシカン料理もメキシコ現地の料理ではなく、カリフォルニア風にアレンジした料理を提供しています。

アメリカで20店以上のビリアタコス専門店を食べ歩きました。 どこも美味しかったんですが、もしかしたらちょっと日本人の口には合わないかも?って気もします。 そこで日本人の味に合う様に4点改良しまたのが弊店のビリアタコスです!

もしアメリカでビリアタコスを味わった事がおありでしたら、弊店のTacoを食べてどの4点が違うか確かめに来て下さい。

日本では日本風にアレンジしたタコスやブリトを提供しているお店が多いですが、日本よりもアメリカ生活の方が長い店主としては、ロサンゼルスで食べたあの味が忘れられない!と思って居る人たちや、日本風と違うの?って思って居る人たちに食べて頂き、「うぁ~懐かしい!」 「なるほど!これがカリフォルニア風なんだ?!」と思って頂けることが喜びです。

是非一度 当店のタコスを味わいに来て下さい!